興能信用金庫 様
タブレット端末とポータル画面を活用し、リアルタイムな情報連携を実現
石川県で地域に根差した活動を展開する興能信用金庫様では、新渉外体制の実施に伴い、渉外活動の更なる合理化と効率化を目的として「BankNeo」を導入。タブレットを活用して集金や物品預かりなどの業務を行い、外出先でご担当者様が入力した情報はリアルタイムにシステム側へ反映され、マネージャー様が常に最新動向を把握できる仕組みになっている。
※動画内の部署、役職名は2013年10月時点のものです
興能信用金庫様では、2012年4月より導入した新渉外体制をより効果的に機能させるために、機械化、システム化による営業力強化を必要とされていました。
今回、渉外支援システム導入を推進された同信用金庫の業務戦略部長、吉國様は次のように語ります。
一般的な企業とは異なり、信用金庫でのワークフローではお客様とフェイストゥフェイスで付き合うことが重要となります。さまざまな物を預かったり、入金や雑用などを代わりに行うことも多く、これらの活動を帰店してから記録するのは煩雑な業務となり、記入漏れや重要な情報の欠落なども問題となっていました。
新たな営業および渉外体制をより効果的に機能させるためには、機械化やシステム化で営業力を強化し、あらゆる情報を把握/管理することで合理化していく必要がありました。
あるCRM製品の中からBankNeoを選んで頂いたのは、「タブレット」と「柔軟性」が決め手でした。
行動が発生した瞬間に書き込むことができなければ、良くも悪くも入力する内容に修飾が入ってしまい、情報の精度や鮮度を失ってしまいます。
これまで大した情報ではないと営業社員が勝手に判断して入力されなかった情報も、直感的に簡単に書き込めるようになることでマネージャーや本部などの多くの人間が情報を目にすることができるようになるでしょう。それにより、実は大切な情報であることに気付いたり、多方面からの新たな情報を得たり、販売機会を失うことを抑制できるのではないでしょうか。
ここまで(交渉履歴を)細かく書いてくれていることに非常に驚いています。現場で何が起きているかがすぐに把握できることもすばらしいと思いました。
2013年2月にBankNeoを全店で利用し始め、徐々に効果が出始めています。最も大きなポイントは、交渉履歴の件数が導入直後と比較して2倍になっていることです。
カタログを見て、視覚的な管理ができ、タブレット端末と連携できるところが気に入りました。ワークフローの中で記録していく情報をMicrosoft® SQL Server®を使うことで蓄積し、分析できるところにも注目しました。Microsoft® Excel®への出力も可能なので、BankNeoのシステムの中だけで完結するのではなく、データをさまざまに活用できると感じました。
JAST以外の提案は、金融機関専用に作り込んだシステムでした。このようなシステムでは、システムのワークフローに我々が合わせなければならず、システムに使われるだけで効率化はできないと感じました。また、BankNeoがパーツごとに柔軟に我々の要望に応えられるのに対し、他のシステムはシステム構築後の拡張性がしづらいと思いました。我々の求めていたのは、これまで紙で行っていたワークフローを違和感なくシステムに落とし込んだうえで業務改革や情報の収集かつ活用を行うことです。BankNeo以外では、かゆいところに手が届かず、お客様中心に動く、見る、考えるという基本方針を実現することができないと判断しました。
導入後も新しい仕組みを次々と取り入れるなど、お客様との接点強化ツールとしてBankNeoをご活用いただいています。
我々は、地域の信用金庫として、地域の人たちを見守る役割も果たさなければならないと考えています。そのためには、一人暮らしのお年寄りの安否確認を行って、都会に行った息子さんとMicrosoft® Skype®で話せるようなことも重要なサービスとなるはずです。これまでの金融業務だけでなく、いろいろなサービスを展開できる基盤として、今回のシステムを導入して良かったと思っています。